
松江市の洋菓子店が、売れ残ったケーキを自動販売機で割安で売り出したところ、行列ができるほど人気を集めている。食品ロスの解消だけでなく、従業員の働き方改革にもつながっているという。
洋菓子店は「松江クロード」。もともとクッキーなどを販売するために店の入り口近くに設置している自販機で、今年8月15日から、売れ残りが出た日に限り、閉店後に1個500円前後のケーキを中身が見えない形で2個500円で売り始めた。食品ロスの削減などを進める国連の「SDGs」(持続可能な開発目標)にちなみ、「SDGsな訳ありケーキガチャ」と名付けた。
生ケーキを自販機で売るのは珍しく、客からは「お買い得」「中身がわからないのがドキドキする」と好評で、自販機の前には数十人の列ができ、売れ残ったケーキを廃棄することもなくなったという。中学生の娘と20分近く並んでケーキを買った女性(42)は「お目当てのチーズケーキが入っていてうれしかった。おいしい上に値段も安く、また並びたい」と話した。
同店では、4月から閉店時間を1時間繰り上げて午後6時とし、月4日だった定休日を月9日に増やしていた。定休日を増やすことで客離れが起きると心配していたが、自販機の集客効果で店全体の売り上げはほぼ変わらないという。
運営会社の石川りさ専務取締役(46)は「休みが増えて従業員のやる気も出る。地域の皆さんに支えられていることがわかり、感謝しています」と話している。
からの記事と詳細 ( 生ケーキガチャ 松江で人気…売れ残りを自販機で安く SDGs、働き方改革にも - 読売新聞オンライン )
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