
松江市の洋菓子店が、売れ残ったケーキを自動販売機で割安で売り出したところ、行列ができるほど人気を集めている。食品ロスの解消だけでなく、従業員の働き方改革にもつながっているという。(小松夕夏)
洋菓子店は、同市上乃木の「松江クロード」。もともとクッキーなどを販売するために店の入り口近くに設置している自販機で、今年8月15日から、売れ残りが出た日に限り、閉店後に1個500円前後のケーキを中身が見えない形で2個500円で売り始めた。食品ロスの削減などを進める国連の「SDGs」(持続可能な開発目標)にちなみ、「SDGsな訳ありケーキガチャ」と名付けた。
生ケーキを自販機で売るのは珍しく、客からは「お買い得」「中身がわからないのがドキドキする」と好評で、自販機の前には数十人の列ができ、売れ残ったケーキを廃棄することもなくなったという。
中学生の娘と20分近く並んでケーキを買った客(42)は「お目当てのチーズケーキが入っていてうれしかった。おいしい上に値段も安く、また並びたい」と話した。
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