和食がユネスコの無形文化遺産になり、世界中に日本食レストランが広がるなど、海外で日本食ブームが続いている。その中で人気を呼んでいるのが、供給をコントロールしやすい日本産の食材。中でも注目されているのが九州産だ。
昨年12月初旬。熊本市の熊本地方卸売市場の一角にある坂田水産の加工場で、午前7時すぎから「みやび鯛(だい)」の箱詰めが始まった。
拡大する米国向けの箱詰め作業が手際よく続く=2019年12月3日、熊本市西区の坂田水産第1加工場、前田伸也撮影
天草の離島で養殖するマダイが毎日500~800匹届く。従業員6人が血抜きした後に1時間半かけて氷水でしめ、エラを洗ってからタグをつけ、蓄冷材と5匹合わせて重さ15キロにし、箱に詰める。すべて手作業で、終わるのは午前9時半ごろ。福岡空港などへ運ばれ、翌日には米国に届く。
貿易統計によると、2019年1~9月のタイの対米輸出は約244トン。坂田水産は同時期にみやび鯛を約176トン輸出しているといい、全体の約7割に上る。9月には米国で商標登録された。
「数値化にこだわったことで、…
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February 21, 2020
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日本食ブーム、卸値3倍でも米で人気 注目食材は九州産 - 朝日新聞
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