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Friday, March 6, 2020

訪日外国人激減、宴会自粛…外食需要落ち込みで和牛など高級食材価格が下落 - 読売新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、和牛やクロマグロなど高級食材の価格が下落している。訪日外国人の激減や宴会の自粛で、外食需要が落ち込んでいるためだ。一方、学校の一斉休校や企業のテレワークなどで自宅にいる時間が長くなり、保存が利く商品を買い増す動きが広がっている。

■高級食材不調

 東京・銀座で米沢牛を扱う高級焼き肉店。2月下旬から企業の接待や中国人観光客の来店などが減り、売り上げが半減する日もあるという。担当者は「友人同士やカップルの来店ばかりで、団体客は少ない。中国人客の来店は1人もいない」と肩を落とす。

 和牛などを提供する「木曽路」では、歓送迎会シーズンの3月にキャンセルが出始めるなど、外食業界に逆風が吹いている。

 東京食肉市場の2月下旬の高級牛肉(A4ランク)の平均卸売価格は1キロあたり2026円と、前年比で約19%安かった。外食控えに加え、暖冬による鍋物需要の減少も響いた。

 東京・豊洲市場ではクロマグロの2月21~27日の卸値は、中心価格帯で1キロあたり4134円と、前年比で27%安い。上級品は例年、2万円前後をつけるが、今年は半値ほどだ。「ノドグロ」と呼ばれる高級魚のアカムツやウニも2~3割安く、豊洲市場の仲卸業者は「どんなに安くても売れない」と嘆く。

 東京都中央卸売市場によると、同時期の高級メロンの卸値は18%減、イチゴは25%減(いずれも中心価格帯)となった。「ホテルなどでのデザート需要の減少が大きい」(卸売業者)という。帝国ホテル(東京)は今月3日から、フルーツの提供を含むビュッフェ形式の朝食をやめた。

■即席商品人気

 高級食材の需要が落ち込む反面、冷凍食品や袋麺、レトルトといった即席商品の需要が伸びている。

 首都圏を中心に展開するスーパー、いなげや(東京都立川市)では、3月1~3日の冷凍食品の売上高は前年同期比1・7倍、ラーメンや焼きそばなどの袋麺が1・8倍、レトルト食品は1・6倍、カップ麺は1・2倍と軒並み伸びた。「調理が簡単な食品を買い求める傾向が強い」と説明する。

 同社ではコメの売り上げも2・1倍に伸びた。買い占めなど過度な購入を控えてもらうため、4日から当面の間、特売を中止する。

 農林水産省によると、今年1月末時点の卸売会社などのコメの在庫量は計295万トン。約4・8か月分の在庫に相当し、担当者は「コメの供給能力は十分で、落ち着いた消費行動をお願いしたい」と呼びかける。

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March 06, 2020 at 01:57AM
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