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Sunday, May 24, 2020

古里帰れぬ学生に地元の味を 企業が食材“仕送り”でUターンへの期待も - SankeiBiz

 新型コロナウイルスの感染拡大で、帰省できなくなった学生に、古里の企業や自治体が地元食材を送る取り組みが広がっている。温かい励ましのメッセージを同封し、親元を離れ、1人で家に閉じ籠もる学生からは「ほっとした」と喜びの声も。自治体側にはUターンを期待し、支援品の申し込みの際、地元の就職情報を受け取るよう依頼する動きもある。

 「『帰ってこいて(帰っておいで)!』と言ってあげられなくてごめんね」。新潟県南魚沼市の木工品製造業「文陽堂」は4月から、そんなメッセージを添え、特産のコシヒカリ3キロやみそ、クッキーなどの詰め合わせを県外の18~30歳の学生に送る。

 当初は市に働き掛けたが、予算繰りが厳しい上に時間もかかると回答があり、企業主体で始めた。市を介して地元の農家や業者から寄付を募る。

 南魚沼市出身で、都内の大学に通う大学4年、田村結衣さん(22)=埼玉県草加市=は「親のような温かさを感じ、独りぼっちじゃないんだと救われた。地元の良さを改めて感じたので、帰省できるようになれば恩返ししたい」と話す。

 福井市は4月27日から、県外にいる18~25歳の学生に向け、マスク10枚と市特産品の支給受け付けを開始した。特産品は名物の「羽二重餅」やブランド米「いちほまれ」など、地元の農家や業者が生産する全55種類から好きな物を一つ選べる。

 上京した学生が長い自粛生活で孤独を感じている現状を聞いて企画。受け付け開始から5日間で1600件以上の申し込みがあり、保護者からは「新入生で友達もおらず参っていた娘が元気になった」とうれしい報告が相次いでいるという。

 北海道羅臼町は、6日まで帰省しない町外在住の高校生以上の学生を対象に、昆布ラーメン、ツブ貝のレトルトカレーなど、町特産の海産物を詰め込んだ約4000円相当の「おうえん特産品小包み」を提供。町担当者は「町ならではの海産物を食べ、古里を近くに感じてもらいたい」と話した。

 新潟県長岡市は仕送りを機に学生とつながり、地域活性化を目指して地元での就職を促進しようとしている。

 県外に住む出身学生に、コメやみそ汁、きねつき餅など特産品の詰め合わせを発送。申請する際に市政やイベント、市内企業の就職関連の情報などを受信することに同意してもらい、学生が卒業するまで手紙やメールで定期的に配信する予定という。

 市担当者は「古里の良さを思い出してもらい、地元に帰ってくる若者が増えたらうれしい」と期待を寄せている。

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