片付けもしやすくなるね。
日本の電子楽器メーカーローランドは、実はワイヤレスに力を入れています。これまでにもギターアンプのワイヤレス化や、スマホと楽器とのワイヤレス通信などを実現してきましたが、ついにMIDIケーブルをワイヤレス化する製品を発表しました。
ワイヤレスMIDIアダプター「WM-1」と。
ワイヤレスMIDIドングル「WM-1D」です。日本語字幕付きの操作方法動画が公開されています。
MIDI端子を持つ楽器のMIDIインとアウトに「WM-1」を接続。これが基本の接続になり、あとはPCと連携させるのか、他の楽器と連携させるのかで操作が変わってきます。本体はボタン1つのシンプル設計で、単三電池1個で60時間駆動。
他のMIDI端子をもつ楽器とsyncさせる場合は、複数の「WM-1」を用意して、いずれかをホスト(親)にします。上の動画では右端の「TR-08」がホストとなり、他の2台にMIDIクロックを送って同期演奏を実現していますね。
動画を見る限りレイテンシーはほとんど感じませんが、ボタンを長押しすると転送速度3ミリ秒を実現するファストモードに切替可能。ラック音源などを接続して演奏する際は、「ファストモード」が推奨されています。
WIndowsと接続させる場合は、「WM-1」を楽器側に接続したら「WM-1D」をPCのUSB端子に接続。その後は「WM-1」と「WM-1D」をペアリングさせると、PC側のMIDIインが「WM-1」を認識します。最近のワークステーション向けシンセはほとんどUSB端子をもっていて、USBでPCと接続しますが、この方法ならUSBを持たない楽器でも接続が可能ですね。Macと接続する場合は「WM-1D」なしでOK。
iOSとの連携はもっと簡単。「WM-1」をつないでペアリングモードにしたら、ローランドの音楽制作アプリ「Zenbeats」を起動してMIDIインを選択。Bluetooth MIDI Devicesの一覧に「WM-1」が表示されるので、コネクトすれば完了です。「Zenbeats」以外の音源アプリでも認識してくれるのかわかりませんが、可能なら「Minimoog Model D Synthesizer」や「KORG ARP ODYSSEi」なんかのワイヤレス演奏も捗っちまいますな。
市場想定価格は「WM-1」が8,000円前後、「WM-1D」が9,000円前後。ともに2020年10月24日(土)に発売予定です。MIDIのワイヤレス化には様々なメーカーが取り組んできましたが、ついにローランドが本格参戦。Boutiqueシリーズのワイヤレス連携、ロマンだねぇ。
Source: Roland
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