「Apex Legends」がフルHDなら常時220fps以上の性能
2021年05月07日 13時00分更新
パソコンショップSEVENを運営するセブンアールジャパンが販売中の、ビデオカードにAMDのミドルレンジ向けGPU「Radeon RX 6700 XT」(以下、RX 6700 XT)を選択し、価格とパフォーマンスのバランスが良好なゲーミングデスクトップパソコン「ZEFT RX31HE」。このZEFT RX31HEは、ケースにNZXT製「H510 White」を採用しており、その外観はシンプルだが非常にスタイリッシュ。ゲーミング向けとして十分なスペックを誇っている点は、前回紹介した。
では、ZEFT RX31HEはゲームでどの程度の快適性が得られるのだろうか。AMDはRX 6700 XTを2560×1440ドットでのゲームプレイを想定しているが、ZEFT RX31HEでどの程度ゲームの快適さが得られるのかは気になるところだ。そこで、実際にゲームでテストを行ない、ZEFT RX31HEのポテンシャルを探ってみたい。
2560×1440ドットで快適なゲームプレイを実現
Apex Legendsで常時220fps以上の性能
それでは「3DMark」(Version 2.17.7166)から順に結果を見て行こう。まず、DirectX 11世代のテストであるFire Strikeでは、4K解像度でのテストとなるFire Strike Ultraこそ1万を切るものの、それ以外は1万5000以上のスコアを発揮し、ZEFT RX31HEのパフォーマンスは良好だ。
DirectX 12のテストであるTime Spyでは、Time Spy Extremeこそ5000に届いていないが、Time Spy“無印”で1万超えのスコアを出し、十分高いパフォーマンスを見せつけている。
では、実際のゲームではどうなのか、「Apex Legends」でのフレームレートを確認してみたい。ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定し、ゲームをプレイ。そして、1分間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。なお、Apex Legendsは初期状態ではフレームレートが上限144fpsとなっているため、「+fps_max unlimited」の起動オプションを付けて、フレームレートの制限を外している。
その結果だが、ZEFT RX31HEは1920×1080ドットで常時220fps以上と非常に高いパフォーマンスを発揮。2560×1440ドットでも最小フレームレートは144fpsを上回っており、高リフレッシュレートのディスプレーと組み合わせて、有利に立ち回ることができそうだ。
さらに「バイオハザード RE:3」の結果に移ろう。ここでは、オプションからテクスチャ品質を高(3GB)に指定。そのうえで、GPUOpenの「OCAT」から1分間のフレームレートを計測している。その結果だが、ここで注目したいのは、ZEFT RX31HEは3840×2160ドットでも99パーセンタイルフレームレートは60fpsを超えている点だ。バイオハザード Re: 3では、Apex Legendsのように常時144fpsといった高いフレームレートは必要ない。そのため、ZEFT RX31HEは4K解像度でも十分快適なゲームプレイを実現できるといっていい。
さらに「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマーク」の結果も確認しておきたい。ここでは、描画負荷が最大となる最高品質に設定してベンチマークを実行し、その総合スコアをまとめている。スクウェア・エニックスの指標では、スコア7000以上が最高評価とされており、ZEFT RX31HEは3840×2160ドットで9000台とそれを満たすパフォーマンスを奮っている。ただ、スコアの詳細を見ると3840×2160ドットでは最小フレームレートは19fpsまで低下しており、プレイヤーキャラクターが多い場面なども考慮すると、どんなときでも快適なプレイできる解像度は2560×1440ドットといえそうだ。
それでは、ゲーム以外のパフォーマンスもチェックしておきたい。まずは、システム全体のパフォーマンスを知ることができる「PCMark 10」(Version 2.1.2508)だが、ここでは無償版でも実行できるPCMark 10“無印”のテストを実行した。
総合スコアは6832と良好で、とくにスコアの詳細を見るとDigital Cintent Creationが1万を超えている点が目に付く。Digital Cintent Creationは、コンテンツ制作のパフォーマンスを見るテストで、つまり、ZEFT RX31HEはフォトレタッチや動画編集においても高性能が期待できるというわけだ。
さらに、FFMpegを用いてH.264/AVCとH.265/HEVCにそれぞれトランスコードする際に要する時間を測定してみたい。今回用意した動画ファイルは、FFXIV漆黒のヴィランズをプレイした7分弱のもので、解像度が1920×1080ドット、動画フォーマットがMotionJPEGのもの。
その結果は、H.264/AVCは15分弱でトランスコードを終了しており、実用的な結果が得られている。負荷の大きいH.265/HEVCでも、ZEFT RX31HEのトランスコードに要する時間は32分ほどなので、ゲームのプレイ動画をSNSにアップするといった使い方も問題なく使用できる。
最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.1)で、ストレージの性能も見ておきたい。その結果だが、ZEFT RX31HEはシーケンシャルアクセスを示すSEQ1M Q8T1で、リードが5000MB/s、ライトが2500MB/sと非常に高速な結果を残した。このあたりは、PCIe 4.0x4接続が奏功したと言っていい。さらに、ランダムアクセス性能も、RND4K Q32T1を見ると、リードが550MB/s、ライトが300MB/sと、シーケンシャルほどではないもののなかなか良好な結果を示しており、ゲームをプレイするうえで、セーブデータのロードなどでストレスを感じることは少ないだろう。
古くなったパソコンの買い替えやこれからゲームを始める人にオススメできるコスパモデル
以上のテスト結果を踏まえると、ZEFT RX31HEのゲームパフォーマンスは非常に高いと言っていい。さすがに、4K解像度では力不足になることも少なくないが、2560×1440ドット以下の解像度であれば、まず快適にゲームをプレイできることは間違いない。しかも、ゲーム以外のパフォーマンスも非常に高く、とくに動画編集といった用途でも十分活用できる点に魅力を感じる人も多いのではないだろうか。
ZEFT RX31HEの価格は、21万5380円から(5月6日現在)と、このパフォーマンスを考慮すると、非常にお買い得感は高い。ZEFT RX31HEは、PCが古くなってしまって新調したい人や、これからゲームを始めたい人にとって、とくにオススメした1台だ。
CPU | Ryzen 5 5600X(3.7GHz~最大4.6GHz)、6コア/12スレッド |
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CPUクーラー | AMD Wraith STEALTH |
グラフィックス | ASRock Radeon RX 6700 XT Challenger D 12GB(Radeon RX 6700 XT) |
メモリー | 16GB PC4-25600(DDR4-3200 SDRAM、8GB×2)、スロット数4のうち2スロット使用 |
ストレージ | 500GB M.2 SSD(CFD CSSD-M2B5GPG3VNF、PCIe 4.0x4) |
マザーボード | ASRock B550M Pro4(AMD B550チップセット) |
PCケース | NZXT H510 White |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T) |
電源ユニット | SilverStone ET750-G(定格出力750W、80PLUS Gold認証) |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
からの記事と詳細 ( H510 WhiteにRX 6700 XT搭載で21万円台、ゲームや動画編集もガッツリ快適にこなせる高コスパゲーミングPC「ZEFT RX31HE」 - ASCII.jp )
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