ライター・寺師祥一
バッタやセミなどが瓶に入った「昆虫食」の自動販売機が、鹿児島県霧島市国分野口西の県道沿いにお目見えした。設置したダチョウ肉の店「ビッグバード・カピリナ」代表の瀧澤直之さんは「食糧危機が取りざたされている昨今、昆虫も食べられるんだ、という認識を持ってもらえれば」と話している。
自分のことを「珍し物好き」という瀧澤代表。3年前から霧島市内でダチョウの飼育・販売を始め、現在200頭を飼育している。5月に訪れた長崎県佐世保市内で昆虫食の自販機を見かけて、業者に問い合わせ、自身の店の前への設置が決まった。
自販機にはコオロギ、イナゴ、バッタ、セミなど6種類の昆虫のほか、初心者向けにコオロギのパウダーを練りこんだクッキーなど計10品が並ぶ。値段はいずれも1千円。商品を選択すると、説明書と素揚げした昆虫などが入った透明の瓶が出てくる。
瀧澤代表によると、設置後はメディアで取り上げられたこともあり、多くの利用者が訪れ、夏休みの自由研究用に親子連れが購入していくこともあった。特にセミは人気で、現在入荷待ちの状態という。
昆虫食の自動販売機業者は「コオロギやカイコは養殖物だが、セミは天然物。品薄のセミの代わりにゲンゴロウにすることも検討している」と話す。
瀧澤代表は「物珍しさがあるのか、結構売れている。昆虫というあまり知られていない『食材』を、霧島からみなさんに発信していきたい」と話している。(ライター・寺師祥一)
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