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Friday, August 27, 2021

京都のオーガニック食材卸が量り売り専門店 容器持ち込みでごみゼロ - 京都新聞

量り売りの小売店「斗々屋」。商品の個包装をやめ、計量器(右端)で量り売りしている=京都市上京区

量り売りの小売店「斗々屋」。商品の個包装をやめ、計量器(右端)で量り売りしている=京都市上京区

量り売りの小売店「斗々屋」(京都市上京区)

量り売りの小売店「斗々屋」(京都市上京区)

 京都市上京区のオーガニック食材輸入卸、斗々(とと)屋が同区河原町通丸太町上ルに量り売りの小売店を開店した。紙やプラスチックなどの包装ごみを減らすため、来店客が持ち込む容器で商品を提供する。小売りの現場から持続可能な社会の実現を目指す。

 広さは約170平方メートルで、生鮮野菜や総菜、乾物、米など700種類以上の商品を取り扱う。総菜は、鮮度がやや落ちて売れ残る可能性がある生鮮食品を使い、店内で調理している。売れ残った食品も微生物の力で堆肥化する「コンポスト」で再利用している。

 商品の多くは貯蔵ビンに詰めており、顧客が求める量を提供する。容器を忘れたり、足りなくなったりした来店客にはびんをデポジット(預かり金)で貸し出すなど、ごみになる包装物を出さないように工夫している。

 斗々屋は、「ごみゼロ」を経営理念に掲げ、賛同を得られる小売店に海外から仕入れたオーガニック食材を供給してきた。

 7月末の開店以来、客足は上々で若い世代から高齢者まで幅広い年代から支持を集めているという。買い物に訪れていた左京区の会社員岩松裕子さん(46)は「持ち帰り用のびんも貸してくれるので思ったよりも便利。他の店で買い物をする時に余分な包装が気になるようになった」と話した。

 斗々屋によると、環境意識が高い欧州では近年、量り売りの店が増え、大手スーパーの参入も目立つという。斗々屋は、小売店向けに量り売りのオンライン講座も実施中で、梅田温子社長は「量り売りに消費者が慣れれば余分なごみの発生を抑えられる。中小の小売店にもノウハウを提供することで量り売りの店を増やしたい」と語る。

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