新型コロナウイルスの影響で需要が減っている、航空会社の新たな生き残り策です。
宮崎市に本社を置くソラシドエアは、宮崎の新鮮な肉や野菜を車と飛行機を使って、その日の夕方までに都内に運ぶ新たなサービスを始めました。
宮崎市田野町の野田大夢さんは、みずから育てたブランド地鶏「みやざき地頭鶏」を東京・新宿のレストランに届けるため、このサービスを利用することにしました。
今回のサービスでは、依頼者は集荷場所になっている宮崎市の商業施設まで荷物を持って行けば、そこから先はソラシドエアが用意したトラックと飛行機が東京の届け先の玄関まで運んでくれます。
ソラシドエアは今回のサービスのために、新たに陸上の運送事業の免許を取得しました。
２７日朝に処理されたばかりの１５キロの地鶏を入れた専用の保冷ボックスは、軽トラックに積まれて宮崎空港に向かい、午後１時前に出発するソラシドエアの便に積み込まれました。
羽田空港で再び会社のトラックに載せ替えられ、２７日夕方、無事にレストランに届いたということです。
地鶏を出荷した野田さんは「長く飲食店の時短営業が続き我々も苦しかったが、今回のサービスで東京でも地鶏を新鮮なまま味わってもらえるようになり、とても楽しみだ」と話していました。
ソラシドエアによりますと、航空会社が貨物の集荷から配達まで一貫して自社で行うのは、国内では初めてだということです。
新型コロナで航空需要が激減する中、会社では宮崎の新鮮な肉や野菜を「その日の夕方まで」というスピード感で都内に届けることで、新たな収益源となることを期待しています。
ソラシドエア新規事業推進室の池田明史室長は「その日のうちに届けることで、宮崎の魅力的な食材の価値を高めることにつながれば」と話していました。
からの記事と詳細 ( 宮崎の新鮮な食材を当日中に東京へ 航空会社が新サービス｜NHK 宮崎県のニュース - NHK NEWS WEB )
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