奈良県田原本町阪手の田原本青垣生涯学習センターで開かれている企画展「弥生の食卓~唐古・鍵遺跡の食事」に合わせ、地元の県立磯城野高校フードデザイン科の生徒たちが弥生時代にも用いられた食材を使い、創作料理に挑戦している。企画展最終日の19日に同センターで開かれるシンポジウムで、生徒たちが今回の取り組みについて発表する。
企画展を主催する唐古・鍵考古学ミュージアムが同校に提案、実現した連携事業。町教委文化財保存課の柴田将幹さんが10月にバリエーションに富んだ弥生時代の食事について授業を行い、シェフコースの3年生19人がアイデアを出し合いながら創作料理に臨んだ。
11月30日には校内の調理室で、約20種類の創作メニューを試作した。生徒たちはグループに分かれ、弥生の食材を参考に米、雑穀、大豆、ナッツ類、鶏肉、サバ、ゴボウ、ブドウなどを使って調理。同科の佐々木朋代教諭は「具を大きく切ったりして歯応えを残しつつ、今の高校生たちが食べたいものということで創作させてもらった」と語った。
カレーや団子汁、肉まん、芋ぼた(芋の入ったぼた餅)、ライスバーガー、黒米パンなどが次々と完成。サバカレーとシフォンケーキを担当した池田桜輔(おうすけ)さん(18)は「(弥生時代の人は)思っていたより裕福な料理を食べていたと思った。こんなに品数を作ったことはないけど、時間も結構早くできたので、良い感じで終われた」と話していた。
試作を見守った柴田さんは「弥生の食材でシフォンケーキというのは全く思いつかなかった。非常に楽しいコラボレーションで、雲をつかむような話をうまく形にしてくれている」と感服した様子だった。19日のシンポ「弥生時代の食文化を考える」は定員200人(当日先着順、無料)。同ミュージアム(0744・34・7100)。【姜弘修】
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