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Saturday, April 16, 2022

国内唯一飼育のジュゴン、入館35周年祝うケーキ「長生きしてね」 - 毎日新聞 - 毎日新聞

35周年を祝って大好物のアマモで作った特製ケーキをプレゼントされ、喜ぶセレナ=鳥羽市の鳥羽水族館で2022年4月15日、小沢由紀撮影 拡大
35周年を祝って大好物のアマモで作った特製ケーキをプレゼントされ、喜ぶセレナ=鳥羽市の鳥羽水族館で2022年4月15日、小沢由紀撮影

 国内で唯一、ジュゴンを飼育している三重県鳥羽市の鳥羽水族館で15日、メスのジュゴン「セレナ」(推定36歳)の入館35周年記念セレモニーが開かれた。来場者約50人が見守る中、大好物の海草アマモで作った特製ケーキがプレゼントされると、セレナはおいしそうに味わっていた。

 セレナは1986年、フィリピンのパラワン島近くで家族とはぐれていたところを鳥羽水族館のスタッフらに保護された。フィリピン政府から「日比友好のシンボル」として贈られ、フィリピンでの半年間の人工保育を経た後、87年4月15日から同水族館で暮らし始めた。

 入館当初、体長147・5センチ、体重67キロだったセレナは、飼育員に愛情たっぷりに育てられ今では体長260センチ、体重380キロに成長した。人なつっこい性格で、毎朝飼育員になでてもらうのが日課になっているという。

 飼育を担当している仲田夏希さん(28)は「希少なジュゴンの飼育に携われ、責任を感じると同時にとてもうれしい。セレナはとても元気でよく食べる。これからも長生きしてほしい」と話した。

 ジュゴンは絶滅危惧種。神経質な性格から飼育が難しい。鳥羽水族館によると現在は、オーストラリアのシドニー水族館と同館でのみ飼育されているという。セレナは2018年9月、過去に同館で飼育していたオスの「じゅんいち」の世界最長飼育日数だった1万1475日を更新し、記録を延ばしている。【小沢由紀】

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