クリスマスを彩るケーキに今年も物価高の波が押し寄せている。砂糖や鶏卵、牛乳などの主な原材料の価格が高騰していることが要因だ。帝国データバンクのまとめによると、今年のクリスマスケーキの平均価格は前年比325円増の4468円となり、昨年の値上げ幅(204円)を上回った。
■◇81社値上げ
コンビニエンスストアや百貨店、洋菓子店など100社を対象にした調査で、前年から価格を引き上げたのは81社だった。値上げ幅については、「500円以上」と「200円以上300円未満」がそれぞれ20社となった。
帝国データバンクのまとめで、10月のケーキの主な原材料の価格は小麦粉が前年同月比で1%低下した一方、牛乳やバター、鶏卵、砂糖、イチゴは上昇した。
乳製品は飼料価格の上昇による生乳の価格改定で値上がり傾向が続いているほか、鶏卵も昨季に鳥インフルエンザの感染拡大による殺処分の影響などで高止まりが続く。イチゴも夏場の猛暑の影響が出ているという。
また、フィルムや化粧箱などの資材費、電気・ガス代、人件費などの上昇も影響している。
■◇予約は微増
洋菓子店の銀座コージーコーナーでは、クリスマスケーキの人気商品である「苺(いちご)サンドショート(5号)」を昨年より400円引き上げ、税込み4500円で販売する。広報担当者は「努力はしているが原材料費も、人件費も上がっている」と説明するが、年に1度のイベントに予約状況は前年比で微増になっているという。
百貨店の松屋が10月に実施したインターネット調査では、今年のクリスマスケーキにかける予算は平均6077円で、昨年より1169円増えた。購入時に重視する点では、昨年9位だった「見た目のよさ」が2位に浮上する一方、昨年2位の「お得感・コストパフォーマンス(費用対効果)のよさ」は7位となった。
からの記事と詳細 ( お値段は甘くないケーキ、「500円以上」の値上げ20社…原材料高騰が響く - au Webポータル )
https://ift.tt/HIKTDiy
No comments:
Post a Comment