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Saturday, January 6, 2024

X線天文衛星「XRISM」の観測画像を初公開…7・7億光年先で銀河団衝突、鮮明に - 読売新聞オンライン

 宇宙航空研究開発機構( JAXAジャクサ )は5日、X線を使って宇宙を観測する天文衛星「 XRISMクリズム 」が撮影した銀河などの観測画像を初めて公開した。

 XRISMは昨年9月、H2Aロケットに搭載して打ち上げられた。天体から出るX線を高感度で捉えて宇宙の広範囲を撮影できるカメラと、銀河などを形成するガスの成分を特定できる観測装置を搭載している。

 観測したのは、太陽系から約7億7000万光年離れた二つの銀河団が衝突する様子。本来は円状に広がって見える高温ガスが、衝突の影響で激しくゆがむ状況を捉えた。銀河団の中心がつながっている部分も鮮明に判別できたという。

 また、寿命を迎えた星の大爆発「超新星爆発」を太陽系から約16万3000光年離れた宇宙で観測。星の残骸から放出された高温ガスから出るX線を解析し、ガスに含まれる鉄やケイ素などの元素の特定に成功した。ガスの温度や速度もわかるため、宇宙の構造や進化の過程の解明につながる成果が期待できるという。

 研究を率いる田代信・JAXA宇宙科学研究所特任教授は「これまで見たことのない精度で撮影できた。従来の成果を大きく上回る研究ができるとワクワクしている」と話した。

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