長崎県病院企業団は２８日、壱岐病院で出産後の祝い膳として提供する給食の食材を余分に発注し、食べたり持ち帰ったりしたとして、同病院診療技術部栄養管理室の女性専門技師（６０）を懲戒免職に、女性主任技師（４５）を減給１０分の１（１カ月）の懲戒処分にしたと発表した。管理監督責任を問い、同病院長（６８）は戒告の懲戒処分。
同企業団によると、女性専門技師は２０１７年５月～２０１９年５月上旬の間、食材のハンバーグや生ハム、ステーキ肉などを１０６回にわたって余分に発注させ、部下の女性主任技師や臨時職員の女性２人とともに食べたり持ち帰ったりした。被害額は約５万円で弁償済みという。
昨年４月、他の職員から相談があり発覚。女性専門技師は勤務時間中に年休を取らずに美容室に行っていたことや、臨時職員２人の勤務時間の書類を偽って作成したことも認めたという。
同企業団本部の中村浩二総務部長は「一部の職員が病院の信頼を大きく損ねる行為を起こしたことに対し、深くおわびする」と陳謝した。
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