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Saturday, March 7, 2020

アイガモ肉残さ料理の食材に 使える部位有効活用 東京の人気中華店で活用 - 日本農業新聞

ヤボーを店頭に並べる孫社長(2月27日、東京都新宿区で)

食品ロス減に効果 埼玉県幸手市「浜田商店」


 カモ肉加工業者の浜田商店(埼玉県幸手市)が進める食品ロス削減の取り組みが話題を呼んでいる。中華料理店を経営する成富商事(東京都)と連携し、従来の食品産業廃棄物を換金性の高い商品に転換したからだ。

 浜田商店は、1959年の創業から一貫して国産のアイガモ肉の生産、加工を進めている。ひなから成鳥の生産を農家に委託し、質の高い肉を安定して販売、好評を得てきた。取扱量は徐々に増え、現在は年間22万羽に達した。

 ただ、悩みも抱えている。一つが食品産業廃棄物の処理だ。2001年に施行された食品リサイクル法で、アイガモから肉を取り除いた残りを食品産業廃棄物として料金を払って処理することになり、コスト増となった。19年10月に施行した食品ロス削減推進法も、一層厳しい制約を求めている。

 そんな中、成富商事との13年の出合いがアイガモ肉の食品ロスの削減につながった。料金を払って処理していたアイガモの首(中国語でヤボー)や内臓、舌、足などを中華料理の原料として提供。年平均420トンの廃棄物排出量を2割減らした。

 浜田商店の浜田健一社長は「新商品開発を進め、さらなる食品ロスの削減につなげたい」と意気込む。

 成富商事の成長は著しい。中国人など外国人でにぎわうJR新大久保駅(東京都新宿区)付近に13年12月、浜田商店などから仕入れたヤボーを主力とする中華料理店、小魏鴨●(シャオウェイヤボー)の1号店をオープン。人気が高く、16年にはJR池袋駅(東京都豊島区)付近に2号店を開設。19年の売上高は、前年比2割増の約4億円、設立当初の8倍に急増した。

 同店では、独自に開発した漢方調味料などを加えた10年以上の継ぎ足しスープで約8時間じっくり煮込むのが特徴。ヤボーをはじめ、アイガモの舌や腸など11の商品は、酒のつまみ、特に若い女性のおやつとして人気を集めている。

 成富商事の孫成龍社長は、来客の9割が中国人を含む外国人であることに触れ「日本にはもっと数多い中国の食文化を普及するチャンスがある。これまでの経験を生かし、日本の食品産業の発展に貢献したい」と話す。

編注=●はにくづきに孛
 

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