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Wednesday, May 27, 2020

五輪提供目指した食材を学校給食に活用-JA鳥取西部 - 農業協同組合新聞

JA鳥取西部は、東京五輪・パラリンピックへの食材提供を目指して栽培した大山ブロッコリーを、地元小中学校の学校給食に無償提供した。

冷凍加工で袋詰めしたJGAP認証の大山ブロッコリーを使ったグリーンスープ冷凍加工で袋詰めしたJGAP認証の大山ブロッコリーを使ったグリーンスープ

大山ブロッコリーは、五輪・パラリンピックの食事施設などで選手に食べてもらうことを目標に、2019年12月に大山町のブロッコリー生産者3戸が採用基準であるJGAP認証を取得し、栽培を進めてきた。2020年2月に収穫した300kgを専門業者が冷凍加工し、万全の準備を整えていた。

しかし、新型コロナウイルス感染症拡大で東京五輪・パラリンピックの延期が決定。大山ブロッコリーの提供も不可能となったことから、生産者やJA関係者は有効活用を模索していた。その結果、地元特産品を子どもたちに食べてもらいたいと考え、同町に提案して学校給食の食材として使われることが決まった。

冷凍加工したブロッコリーは、鮮度を保ったまま2年間の保存が可能。同町の小中学校や保育所、保育園など9か所に計56kgを提供する予定となっている。

最初に提供を行った大山町立中山中学校では、5月13日に大山ブロッコリー2kgを給食献立のグリーンポタージュスープ用具材として利用。その際、JA担当者が生徒たちに食材や経緯、生産者の思いなどを伝えた。

同校1年生は、「ブロッコリーは普段から食べているが、味や柔らかさがいつもと違う感じがした。五輪・パラリンピックで世界中の選手にも食べてもらいたい」と感想を述べた。

JA鳥取西部特産園芸課の竹中悟主任は、「提供を目指していた東京五輪・パラリンピックが延期になり残念な思いもある。しかし、地元が誇る大山ブロッコリーを子どもたちにおいしく食べてもらえてよかった。来年の五輪・パラリンピックでの採用を目指し、がんばっていきたい」と語っている。

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