11月10日(現地時間)、Appleがスペシャルイベントを開催し、Apple Siliconと呼ばれていた新SoC「Apple M1」搭載のMacシリーズを発表した。既に注文が可能で、発売は11月17日からとなる。
価格は13インチMacBook Proが13万4800円〜(税別、以下同様)、MacBook Airが10万4800円〜、Mac miniが7万2800円〜となる。また、併せて、新macOS「Big Sur」も11月13日にリリースされる。
新SoC「Apple M1」チップの特徴
新たに発表されたApple M1は、5nmの製造プロセスを採用し、160億個のトランジスタで構成される。8コアのCPUと8コアのGPU、そして16コアのニューラルエンジン、Apple T2やさまざまなインタフェースを統合したシステムオンチップ(SoC)で、同社では世界で最速のCPUであり、これまでで最高のワットパフォーマンスを備えたチップであることをアピールしている。
CPUやGPUだけでなく、毎秒11兆回の演算が可能なニューラルエンジンを16コア内蔵し、映像処理や音声認識、画像処理といったタスクではこれまでのMacにない性能を発揮するとし、最新世代のSecure EnclaveもM1に統合することで、セキュリティも最高レベルを実現したという。
Apple M1に最適化した新macOS「Big Sur」
Apple M1の性能を引き出すべく、新macOSのBig Surも最適化が行われた。iPhoneやiPadのように瞬時にスリープから復帰する他、JavaScriptは従来の1.5倍早く実行でき、反応は約1.9倍も速くなるとうたう。これらは、映像のデコードやディスプレイの表示などを同じデータフォーマットで扱うユニファイドメモリアーキテクチャの採用で、コピーや変換の負荷をなくしたことにあるとした。
また、Big Surの省電力機能でCPUのタスクを効率よく割り当て、負荷に応じて自動で最適化することにより、冷却ファンの回転を抑え、バッテリー駆動時間の延長も実現した。
他にも、Intel製CPU用とApple M1にビルドされたそれぞれのネイティブバージョンを含んだユニバーサルアプリケーションや、Intel製CPU用に作られた既存アプリもシームレスに動作するRosetta 2の提供、iPad OSやiOSを含めた全てのOS用のアプリケーションを横断してコードを最適化できるためMac上で動くアプリが大幅に増加するとした。
それぞれの新型Macについては別記事で紹介する予定だ。
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