島原通信員・松下英爾
巨大な胃袋のような形の長崎県島原半島。中央に位置する雲仙・普賢岳のすそ野の大地で育った旬の野菜や、のりやタコといった海産物など、半島産の食材をふんだんに使った弁当が3日、発売された。発案者は島原市地域おこし協力隊の倉林実央さん(29)。普賢岳の恵みにあやかり、「火山弁当」と名づけた。
大学で地理学を学び、火山や気象にも詳しい倉林さん。普賢岳の噴火開始から30年となった昨年11月ごろから弁当の構想を練ってきた。製造には社会福祉法人・悠久会が運営する「おむすびカフェ島原むすびす」(同市片町)が協力。倉林さんが、火山と食材のつながりを示す直筆イラスト入りのお品書きを添えた。
中身は有明海でとれた「走り蛸(だこ)」が入ったタコ飯おむすびや、半熟卵のメンチカツ、旬のたけのこやスナップエンドウ、流れる溶岩に見立てたあんかけ唐揚げやポテトサラダなどがぜいたくに詰まる。値段は1箱500円(税込み)。初日の限定50個は正午前には完売した。店に並んだ吉田祐樹さん(28)夫婦は「SNSを見て買いに来ました。ポピーが咲く火張山花公園に行って食べます」。
倉林さんは「豊かでおいしい地元産食材が食べられるのは火山の恩恵。おなかにも財布にもやさしいお弁当です」とほほ笑んだ。問い合わせは「島原むすびす」(0957・73・9555)へ。(島原通信員・松下英爾)
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