秋田テレビ
秋田県横手市に地元の食材にこだわったジェラート店が8月6日、オープンした。ジェラートには程遠いと思われる、あの野菜も人気メニューとなっている。 8月6日に秋田県横手市のＪＲ横手近くにオープンした「ジェラテリア・シータ」は、横手駅前の再開発に合わせて店を構えたという。オーナーの小松太史さんが1年ほど前からジェラートづくりを学ぶなど準備を進めてきたが、予期せぬことが起こった。「ジェラートを製造する機械がイタリア製ということもあって、新型コロナ感染拡大の影響で、海外からなかなか到着しなかった」と小松オーナーは話す。 開店の時期は遅れたものの、そのかわり材料となる野菜や果物の収穫時期に無事オープン。2週間ほどで約3000人が来店するなど大盛況となった。 こちらの店で提供するジェラートの特徴は「地産地消」。地元の生産者から仕入れた規格外の野菜や果物を使用している。また、店内には生産者を紹介するコーナーも設けられ、食材に対する安心にもつながっている。 これまで作ったジェラートは15種類ほどで、イチゴやスイカなど、定番ともいえる食材を使っているほか、珍しい味も提供している。それは「緑のジェラート」と名付けられた。小松オーナーいわく「何の野菜を使っているかわからないで食べたお客さんは驚く」そうだ。また、従業員の女性は「最初に食べたときは感動した。まさかジェラートになるなんて」と語った。 おすすめの「緑のジェラート」の正体は「シュンギク」。オーナーの小松さんの出身地である、横手市大雄地区では生で食べてもおいしいシュンギクを生産していて、使うことになったという。 また、発酵文化が盛んな横手市ならではの酒粕を使ったジェラートもある。日本酒の香りがして、酒粕のチップスも入っていて食感も楽しめる。小松オーナーは「地元のものを使っている。無添加で着色料なども全く使っていないため、子供たちにも安心安全で食べられる。自信をもって、地元のいいものをこれからも全国に発信していきたい」と話し、地元を愛する気持ちが伝わってくる。
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