Pages

Wednesday, August 10, 2022

きらめく星 「君もガリレオ」望遠鏡 - 山陰中央新報社

3種類の「君もガリレオ」望遠鏡

3種類の「君もガリレオ」望遠鏡

数千円で買える入門用

 天体望遠(ぼうえん)鏡(きょう)があると、月や惑星(わくせい)、星雲(せいうん)や星団(せいだん)など、夜空にある天体を大きくして見ることができるので、肉眼(にくがん)だけで天体を見るよりも、観察の楽しみがぐっと広がります。

 天体望遠鏡は、ふつう何万円も、何十万円もする高価(こうか)なものが多いのですが、数千円という手ごろな値段(ねだん)で手に入る、入門用の天体望遠鏡もいくつかあります。

 それらは「君もガリレオ」望遠鏡と呼(よ)ばれています。400年前の天文学者ガリレオが初めて望遠鏡で天体を観察したときの驚(おどろ)きを、子どもたちにも体験してもらいたいという思いで、2009年以来、国立天文台などの専門家(せんもんか)たちが世界中に広めようとしている天体望遠鏡です。

 作りこそ簡素(かんそ)ですが、小さな割(わり)によく見えます。組み立て式になっていますので、天体望遠鏡の仕組みも学べます。大人と一緒(いっしょ)に作れば、すぐに完成するでしょう。

 組み上がった望遠鏡は、手に持って使うのではなく、写真やビデオ用の三脚(さんきゃく)に固定することが重要です。これによって天体の像(ぞう)がふらふらせず見やすくなります。

 はじめは望遠鏡を月に向けてみましょう。欠けぎわに、クレーターと呼(よ)ばれるおわんのようにくぼんだ地形が見られるはずです。そして、次にぜひ観察してもらいたいのが土星(どせい)です。この夏、夜のはじめの南東の空に明るく出ています。30倍以上の倍率(ばいりつ)で見ると、環(わ)のある姿(すがた)が分かります。

 このような組み立てや観察は、夏休みの自由研究の題材にもなりますね。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( きらめく星 「君もガリレオ」望遠鏡 - 山陰中央新報社 )
https://ift.tt/IGbH8Ex
科学&テクノロジー

No comments:

Post a Comment