兵庫県加西市の平和学習拠点施設「ｓｏｒａ（そら）かさい」（同市鶉野町）で開かれる加西観月茶会（１１日午後４～８時）で、北条高校（同市段下町）の生徒たちが市内の企業と共同開発したショートケーキ風缶詰「ＬＵＣＫ缶（らかん）」が販売される。同施設で実物大模型が展示されている戦闘機「紫電改」やウサギをデザイン。月見に合わせ、写真映えする商品になっている。（敏蔭潤子）
透明なプラスチック缶に、どら焼き生地やこしあん、抹茶やブドウのムース、生クリームを詰めた。ようかんを使い月やウサギ、紫電改をかたどった。
同校人間創造コース探究まちづくり班の３年生６人は昨年度、加西の土産物を作ろうと、市内の穀粉・菓子製造販売会社「森田泰商店」と共同で、地元産イチゴを使ったショートケーキ缶詰「ＬＵＣＫ缶」を開発。ｓｏｒａかさいで販売したところ、見た目の美しさで女性を中心に人気を集めた。
３年ぶりに開かれる観月茶会を盛り上げようと、「ＬＵＣＫ缶」特別版を考案。生徒たちは、同商店が試作した数種類を試食し、月夜をイメージした色合いや、生クリームからゼリー、ムース、こしあんと食べ進むにつれて変化する食感にこだわった。ブドウのムースにはぶどうジャムを少量加え、風味を際立たせた。
ＬＵＣＫ缶は、市内の県指定文化財の石仏群「五百羅漢」と「ラッキー（ＬＵＣＫＹ）」を掛け合わせた造語。生徒たちは「食べた人が幸せと思ってもらえるように工夫した」と話している。１缶９００円。
１１日は午後３時半から各２００個を販売する。１３日以降もｓｏｒａかさいで購入できる。市観光協会ＴＥＬ０７９０・４９・８２００
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