原材料費の上昇が続く中、水戸市の洋菓子店ではクリスマスケーキの飾りを減らしたり、包装資材をシンプルにしたりして、値上げ幅を抑えようと工夫を続けています。
水戸市本町にある洋菓子店では、先月からクリスマスケーキの予約の受け付けをはじめ、１８日からケーキ作りを進めています。
店主の櫻井浩司さんによりますと、ことしは去年と比べて砂糖や卵、生クリームなどが１０％から２０％ほど、海外から輸入するココアは３０％ほど、それぞれ仕入れ価格が上昇し、ケーキ１つにかかる材料費全体は１５％ほど増加しているということです。
客離れの懸念などから、費用の増加分をそのまま価格に反映させるのは難しい状況でケーキの味や品質を変えずに、値上げ幅を抑えるため、食べられない飾りは使わないことにしました。
また、クリスマスツリー型のクッキーなど食べられる飾りのほとんどは、店主の負担は増えるものの手作りすることにしました。
このほか皿や箱などの包装用の資材も、去年と比べて１０％から２０％ほど値上がりしていますが、去年まで使っていた価格帯の高いクリスマス用の皿は使わず、ふだんから店で使用しているシンプルな皿に変えました。
この結果、ケーキの値上げ幅は去年と比べて１０％程度に抑えています。
「おかしのアトリエ リリス」店主の櫻井浩司さんは「クリスマスというイベントを楽しむためにもケーキは必要なので、お求めになりやすい価格で商品を提供したいと考えています。おいしく召し上がってもらいクリスマスを楽しんでほしいです」と話していました。
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