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Thursday, July 4, 2024

地球が太陽から最も遠くなる、三日月と惑星の接近を楽しめる今週の夜空 - Forbes JAPAN

7月最初の週は、北半球の天文ファンにとって必ずしも一年の中でベストなタイミングではない。しかし今週は、週末に新月を迎え、日没後の空は7月で最も暗くなる。早起きした人たちは欠けていく三日月を目にすることができ、夜空の最も美しい景色と出会えるだろう。そして地球は、太陽を周回する旅の重要な節目を迎える。

今週の星空観賞と天文について知っておくべきことを以下に記す。

7月3日(水曜日):三日月と木星

この日、欠けていく三日月はわずか8%だけ照らされて、そのスリムな姿はこの上なくすばらしい、ただし見つけることができれば、だ。東北東の地平線近くを見ると、明るい木星の左側に極細の三日月が見つかるだろう。カペラとプレアデス星団と火星が、ペアの上で背景をかたどっている。

7月5日(金曜日):地球が遠日点を通過

地球が太陽を周回する軌道はわずかに楕円を描いているため、両者の距離は年間を通じて変化する。この日は地球が軌道上で太陽から最も遠くなる「遠日点」を通過する。太陽に最も近づく近日点(perihelion)だった2024年1月3日、地球は太陽から1億4710万kmの位置にあったが、7月5日は1億5210万km離れている。

7月6日(土曜日):新月

「新月」となる6日は月のない暗い夜空が約束されている。そして7日からはたそがれ時に細い三日月が現れる。新月の時、月は地球と太陽のほぼ中間に位置するため、地球からは完全に見えなくなる。例外は日食の時で、北米では4月に皆既日食があった。

7月7日(日曜日):若い月

星空観賞を楽しんだ一週間は、日没後の月と惑星の接近で幕を閉じる。日が沈んだ後に西北西を見ると、わずかに2%照らされた満ちていく三日月が、太陽のまぶしさの中から登場するところを見られるかもしれない。月のすぐ左には水星があるが、見るためには双眼鏡が必要だ。月の下には明るい金星もあるが、見つけるのは非常に難しいだろう。

今週の双眼鏡で見る天体:干潟星雲(M8)

冬のオリオン大星雲(M42)の光景ほどではないが、干潟星雲(M8)もそれに迫る美しさだ。いて座の中にあり、月の約3倍の範囲を覆うこの散光星雲は南の空で見ることができる。いて座の有名なアステリズム(星群)「ティーポット」のふたのすぐ右にある。見るためには双眼鏡が必要だ。

いて座にある干潟星雲(M8)(Getty Images)

いて座にある干潟星雲(M8)(Getty Images)

干潟星雲は太陽系からおよそ5200光年離れており、オリオン大星雲と同じく、そこでは星が誕生している。見えている光は若い星の紫外線放射がちりやガスをイオン化したものだ。ハッブル宇宙望遠鏡が見ているものはこれだ。

forbes.com 原文

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