新型フィットの完成車性能の開発責任者である奥山貴也さんは、乗り心地のよさを構成する要素を3つ挙げた。
「1つ目が長距離ドライブでも疲れないこと、2つ目が運転が苦手な人が上手になったと感じるような運転のしやすさ、そして3つ目が車内で会話を楽しめる静かさです」
まず、疲れないクルマを実現するポイントとして、奥山さんは讃岐うどんを例に出した。「芯にはコシがある代わりに、周囲はしっとりしています。ああいう乗り心地だと疲れないんですね」
これを実現するため、奥山さんはサスペンションの部品の抵抗を極限まで減らし、スムーズに作動するように調整したという。「アスリートの足を考えると、筋肉をつけて強くするだけでは勝てません。柔軟さを身に付けないと、凸凹道を走った時にケガをします。そこでヨーロッパの道を高速で走りながら、力強さとしなやかさを身に付け、どんな道でも走れるように開発を行いました」
2つ目の運転のしやすさは、車内の広さをキープしつつ、エンジンルームのコンパクトさもキープすることを目指した。
ただし新型フィットは2つのモーターを積むハイブリッド車。従来よりもモーターが1つ増えており、これをエンジンルームに収めることさえ容易ではない。
「そこで目を付けたのが、最近のクルマは万が一の衝突時に歩行者を保護するためにボンネットの位置が高くなっていること。柔軟性のある樹脂部品をエンジン上部に重ねることで、コンパクトなエンジンルームを実現しました」
3つ目の静かさの実現にあたっては、「クルマの外の音が気になって車内で家族と会話できないことがある」というユーザーの声を反映。高速走行時の風の音をチェックしたり、ボディ素材を見直したり、必要な箇所には防音材を配置した。さらにエンジン回転が心地よくシフトアップしていくような制御にも取り組み、静粛性にこだわった。
こうした感覚的な領域まで掘り下げて改善し、新型フィットは生まれたのだ。
ニーズを考え抜いて見えた、インテリアの在り方。
新型フィットの運転席に座ると、センターコンソールに工夫が凝らされていることがわかる。サイドブレーキのあったところがテーブルに変わり、手荷物を置くことができるのだ。
インテリアを担当した森下勇毅さんによれば、ユーザーのクルマの使い方をじっくり確認した結果、生まれたものだという。
「フィットの長所は広い荷室や便利なシートアレンジで、それは従来型でも評価されていました。ただ、スーパーでの買い物などでは、意外と荷室は使われていないことがわかったんです」
森下さんをはじめとする開発陣は、何度もスーパーマーケットなどに足を運び、許可を得てユーザーがクルマに乗り込む様子を見せてもらった。
「多くの方は一度後席のドアを開いて荷物を置き、今度は運転席に回って乗り込むという、非常に動線の悪い行動であることがわかりました。そこで、大切なカバンをそばに置けるようにしてあげたいという想いが、センターコンソールにテーブルをつけるアイデアにつながりました」
加えて、アームレストが設定できたり、あるいはアタッチメントを用いることでカップホルダーになったりするなど、さまざまな使い方ができるようになっている。
使い勝手のよさのもうひとつの例が、助手席のグローブボックス。上下2段に分かれているため、上段に入れたものが取り出しやすい。
ユーザー本位の考え方は、いたるところに見てとれる。たとえば緊急時にサポートを受けたり、離れた場所からロックなどの操作ができるなど、コネクテッドによって実現できた機能は、大型の高級車から導入するのが常識だ。けれども、新型フィットからこのサービスを導入したのだ。
「Honda CONNECTを搭載することで、緊急時にボタンを押すだけという、機械が苦手な方でもわかりやすいインターフェースを実現しました」
他にも、運転席のセンターポケットでスマートフォンをワイヤレス充電できるオプション仕様もあるなど、使い勝手のよさが行き届いている。
Honda CONNECTとは?
新型フィットより搭載される車載通信モジュールのこと。このHonda CONNECTを通じて、クルマのさまざまなデータが送受信される。それらを活用して、ユーザーのカーライフをより安心・快適にするのがコネクテッドサービス「Honda Total Care プレミアム」だ。このサービスに加入することで、安心・快適につながるサポートを利用できるようになる。
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February 17, 2020
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