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Sunday, May 3, 2020

サルベージ・パーティー 余った食材で多彩料理 発想の転換でフードロス減らそう - 中日新聞

「普段の食材の使い方にとらわれずにチャレンジして」と話す田中裕信さん=いずれも富山市南田町のキッチン花水木で

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 外食になかなか踏み出せず、家でのメニューはパターン化しがち。そんな中でも斬新で多彩な料理を楽しめるのが、余った食材でメニューを考える「サルベージ・パーティー」だ。(向川原悠吾)

 サルベージの意味は救出で、余った食材を食べて救うという意味が込められている。一回の買い物の量が増え、使い切れない食材も増える中、フードロス(食品廃棄)を減らす取り組みとしても注目を集める。

 「『そんな使い方でいいの』と発想を転換することが大事」。そうこつを説明するのは、富山市南田町でケータリングと予約制レストランを営むキッチン花水木の田中裕信さん(39)。米代わりにそうめんを使ったのり巻きなど、食品庫に眠る食材をあっと驚く料理に変容させてきた。

 田中さんによると、家で特に余りやすいのは乾麺と乾物、缶詰食品など。こうした食材を使って見本に一品、作ってもらった。

 食品庫から取り出したのは賞味期限があと約一カ月のサバ缶。「缶詰はいつでも食べられると思って、結局食べなくなることが多い」と缶を開け、中身をフライパンで煮詰めていった。うま味を含んだサバ缶の汁にしょうゆで味を調え、好きな野菜を加えたら、ゆでたそうめんを投入。あっという間に一品が完成した。

 新型コロナウイルスの影響で学校の休校が続き、給食用食材の余剰が課題になっている。田中さんも、知り合いの業者が給食で出すはずだったベーコン約六十キロが無駄になったという。「こうした人は他にもたくさんいるし、食べられる食材を捨てる人の顔が浮かぶ」と残念がる。

 田中さんは、要望があれば講師としてサルベージ・パーティーに出向き、助言もする。「家族の新しい楽しみ方ができるかもしれない。普段の食材の使い方にとらわれず、チャレンジしてほしい」。楽しみながら、フードロスを減らす意識が少しでも高まるよう願っている。

(1)サバ缶の中身を煮詰める(2)野菜とそうめんを投入して炒める(3)皿に盛り付けて完成(4)米代わりにそうめんを使って作ったのり巻き

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May 03, 2020 at 01:09PM
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