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Friday, May 15, 2020

高級食材の養殖マダイ、調理しお届け 南伊勢の民宿と業者 - 中日新聞

養殖マダイを使った商品を持つ羽根さん。奥に見える集落が南勢水産がある迫間浦=南伊勢町礫浦で

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 南伊勢町の民宿「とよや勘兵衛」(礫浦(さざらうら))と養殖業「南勢水産」(迫間(はさま)浦)が協働し、高級食材の養殖のタイを切り身や煮付けなど食べやすく加工して、安価で各家庭の食卓に届けている。注文は5月末まで受け付ける。

 扱っているのはタイの姿煮(二千五百円)、切り身(五百円)、あら炊き(三百円)と、「鯛(たい)飯の素(もと)」(千五百円〜六百円)、「鯛茶漬けの素」(二百円)の五品。養殖マダイは、新型コロナウイルスの影響でホテルや飲食店からの需要が激減し、価格も急落している。調理済みの形で提供することで、新しい客層を開拓することが狙いだ。

 とよや勘兵衛もウイルスの影響で施設を四月十七日から休館。経営する羽根豊樹さん(40)は「周囲は高齢者も多く、経営することはできない」と感染の危険性を重く見る。礫浦から海を挟んで向かい側にある迫間浦地区の南勢水産に仕入れを断る連絡をしたところ、ホテルや飲食店からもキャンセルが相次いでいる事情を知った。

 そこで、マダイを商品としてインターネットで販売しようと、南勢水産で働く友人の舌古(ぜっこ)勇樹さん(39)に提案。通常の販売価格は数千円のところ、破格の値段で売り出すことにした。

 南勢水産の養殖マダイは、竹炭を混ぜた餌で育てた「お炭付き鯛」としてブランド化している。臭みが少なく、さばいた後も変色が遅いのが特徴だ。注文のキャンセルは三月半ばから増えた。いけすで管理する約二十万匹のマダイは出荷予定がなくなり、売り上げも75%減に。舌古さんは「とにかく今は耐えて、協力して少しでも養殖マダイを売り込みたい」と話す。

 商品の販売は四月二十二日から始め、口コミなどで評判を呼び、全国各地から注文が入るようになった。羽根さんは「自粛生活でも、手軽に豪華な料理を楽しんでほしい。そしてマダイを通して南伊勢町も知ってもらい、収束後に遊びにきてほしい」と話す。

 「評判が良くうれしい限りだが、いつまでも頼るわけにはいかない」と舌古さん。南勢水産でもタイの切り身(刺し身用など)の小売りを始めている。

 (問)南勢水産=0599(64)2815、とよや勘兵衛=0599(64)2038

 (山村俊輔)

南勢水産の「お炭付き鯛」で仕上げた姿煮=とよや勘兵衛提供

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May 15, 2020 at 01:07PM
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