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Thursday, December 24, 2020

日用品の棚にアサリ!?迷惑な「放置食材」はどうなる? 徳島県内スーパーの担当者に聞いてみた - 徳島新聞

  スーパーで買い物をしていると、生鮮食品などが本来の売り場とは全く異なる棚に放置されているのを目にすることがある。客がいったん籠に入れた後で買うのをやめた商品を、元の棚に戻すのが面倒で手近な場所に放置したことなどが原因とみられる、店にとって迷惑な行為だ。親切心で元の売り場に戻そうかとも考えるが、いつから放置されているかが分からずためらってしまう。こんな時の正しい対応は一体何なのか。そして店側はどのように対処しているのか。県内で26店舗を展開するスーパーマーケットチェーン「マルナカ」の担当者に聞いてみた。

 マルナカ徳島店の後藤一行店長(46)によると、アサリが日用品の棚に、生肉が加工食品の棚に置かれるなど、商品が本来の売り場とは違う場所に放置されるケースは1日に10回以上も確認されており、買い物客が増える週末には15回以上にもなる。被害が特に多いのは総菜や刺し身で、後藤店長は「一度選んだ後にもっと食べたい物が見つかって、元に戻すのが面倒で近場に放置するケースが多いのではないか」と推測する。

 放置食品は、置かれている場所の保管温度帯が元の売り場と同じ場合は、店員が食材の状態を確認した上で問題がなければ陳列し直す。しかし、温度帯が異なっていたり、鮮度に問題があったりする場合は廃棄せざるを得なくなる。鮮魚とすしのように、一見、冷蔵品同士で問題がなさそうなケースでも、保管温度帯が異なるため処分しなければならないケースもある。このため、放置を見つけた第三者が元の棚に戻すのも避けた方がよい。

 こうした迷惑行為を止める方法はないのか。後藤店長は「『商品は元の棚に戻してください』といった直接的な表現の貼り紙をすると、マナーを守って買い物してくれている多くのお客さまの気分を害してしまう」と難しい事情を明かした上で「現状では『防犯カメラ作動中』というシールを貼って迷惑行為をする人に注意喚起するのが精いっぱい」と対応に頭を悩ませている。

 食材の放置が1年のうちで最も多くなるのは年末年始で、平日とは比べものにならないほど被害が増える。後藤店長は「放置は店の損害になり、食品を廃棄するのももったいないので絶対にやめてほしい。放置されている食材を見かけた人は元の場所に戻すのではなく、近くの店員に知らせてもらえれば」と呼び掛けている。

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